ここからは、地域別の店舗所在状況を見ていきます。なお、図の実線は百貨店・スーパー、点線はコンビニの各店舗半径350m円です。

　帯広駅周辺地区は、百貨店、各社スーパーの立地があるほか、コンビニが集中していることから、多くの地域においては、徒歩で外出できれば食料品の買い物に不便する状況ではないと考えられます。ただし、東1～西3南17～18丁目付近など、一部地域において、店舗が付近に所在していない状況がみられます。

　駅北地区は、多数の店舗が立地しているため多少の店舗の撤退では即座に買い物弱者が発生する状況にはありませんが、駅南地区は複数の店舗によりカバーされている地域が少なく、店舗の撤退により買い物弱者が発生する可能性が高くなっています。

図3-1　帯広駅周辺地区の店舗所在状況

　帯広市北東地区は、国道38号沿いにスーパー、コンビニが一定の間隔で立地しているため、ほぼすべての地域がカバーされており、範囲外となっているのは西3～4条南2～3丁目付近や東5～6条南7～8丁目付近程度です。

　しかし、全体的に複数の店舗によってカバーされている地域が少なく、店舗の撤退が直ちに買い物弱者が発生につながる可能性が高くなっています。

図3-2　帯広市北東地区の店舗所在状況

　公園東町、緑ヶ丘周辺では、店舗の立地が少なく、買い物弱者が発生しやすい状況になっています。特に、西13～14条、公園東町3～4丁目、緑ヶ丘地域の北側などは、店舗から距離があります。

　また、鉄道線路以南の大通付近及び以東については、全体的に店舗の立地が少なく、コンビニのみとなっています。

図3-3　公園東町、緑ヶ丘周辺の店舗所在状況

　柏林台、白樺周辺では、白樺通、弥生新通沿いにスーパー、コンビニが立地しています。概ね柏林台、白樺地域は店舗からの距離が近いですが、西18条南2～4丁目の一部、西13～15条付近は、近くに店舗がない状況がみられます。

　また、全体的に複数の店舗によってカバーされている地域が少なく、店舗の撤退が直ちに買い物弱者が発生につながる可能性が高くなっています。

図3-4　柏林台、白樺周辺の店舗所在状況

　帯広市北地区では、鈴蘭新通付近にスーパー、コンビニが立地しています。一方、国道241号沿いには店舗が立地しておらず、西16～17条北2丁目付近は、近くに店舗がない状況となっています。

　また、国道38号沿いは、西14～16条付近まで店舗の立地がないことから、西16条南1丁目の辺りも空白地帯となっています。

図3-5　帯広市北地区の店舗所在状況

　西帯広地区では、白樺通沿いにスーパー、コンビニが多数立地しています。このため、西25条南1～2丁目や西22条南3丁目の一部を除き、多くの地域で周辺に店舗があります。

図3-6　西帯広地区の店舗所在状況

　自由が丘周辺では、中島通、新緑通、春駒通の各通り沿いにスーパー、コンビニが立地しています。しかし、西18条付近には立地がみられないことから、この地域は買い物弱者が発生しやすい状態となっています。西22～23条南4丁目や自由が丘6～7丁目の一部も同様です。

図3-7　自由が丘周辺の店舗所在状況

　南の森・大空周辺では、稲田通沿いと大空地区内にスーパー、コンビニが立地しています。しかし、稲田通から距離のある南の森西7～9丁目や西15～16条南39～40丁目付近は、周辺に店舗がない状況となっています。

　また、大空地区はスーパー、コンビニの立地が各1店舗であるため、仮に店舗の撤退が発生すると、地区全体に買い物弱者が発生する恐れがあります。

図3-8　南の森・大空周辺の店舗所在状況

　南町周辺では、弥生通沿いにスーパー、コンビニが立地しています。ほとんどの地域で周辺に店舗のある状況となっていますが、南町東3～4条の一部は空白地域となっているほか、南町東1～5条付近はコンビニが2店舗あるのみであるため、店舗の撤退により買い物弱者が発生しやすい状況にあります。

図3-9　南町周辺の店舗所在状況

　稲田周辺では、稲田通沿いにスーパー、コンビニが立地しているほか、南41丁目の道路に沿ってコンビニが立地しています。概ね住宅が多く存在する地域では周辺に店舗がありますが、南40丁目の一部は空白地域となっています。

図3-10　稲田周辺の店舗所在状況